写真保存用NASの容量は何TB必要?RAW・動画・Lightroom運用別に解説

写真保存用にNASを導入しようと思ったとき、最初に迷うのが容量です。

4TBで足りるのか。
6TBにするべきか。
それとも8TB以上を選んだ方がいいのか。

特にミラーレス一眼でRAW撮影をしていたり、Lightroom Classicで写真管理をしていたりすると、写真データは思った以上に増えていきます。

さらにNASの場合、HDDを2台入れたからといって単純に容量が2倍になるわけではありません。

たとえば8TBのHDDを2台入れても、RAID1やSHRのように1台故障に備える構成では、使える容量はおおよそ8TB分になります。

この記事では、写真保存用NASに必要な容量を、JPEG・RAW・動画・Lightroom運用別にわかりやすく整理します。

これからSynology NASやNAS用HDDを選ぶ人は、容量選びで失敗しないための参考にしてみてください。

使い方おすすめ構成
スマホ写真・JPEG中心6TB × 2台
RAW撮影・Lightroom運用8TB × 2台
高画素RAW・長期保存8TB〜12TB × 2台
RAW+4K動画も保存12TB × 2台以上
写真・動画・家族データまでまとめる4ベイNASも検討
目次

先に結論:写真保存用NASは6TB〜8TB以上がおすすめ

写真保存用NASをこれから買うなら、個人的には最低でも6TB、できれば8TB以上をおすすめします。

用途別にまとめると、目安は以下のとおりです。

使い方おすすめ容量
スマホ写真・JPEG中心4TB〜6TB
ミラーレス一眼のRAWも保存する6TB〜8TB
高画素カメラのRAWを長期保存する8TB〜12TB
RAWに加えて4K動画も保存する12TB以上
家族写真・仕事用データ・動画もまとめたい12TB〜16TB以上

ただし、これは「HDD単体の容量」だけで考えてはいけません。

NASでは、データ保護のためにRAIDやSHRを使うことが多いです。SynologyのSHRは、RAIDに詳しくないユーザーでも扱いやすいように設計された自動RAID管理システムで、容量の最適化や冗長性の確保に使われます。

そのため、写真保存用NASでは買ったHDD容量=そのまま全部使える容量ではないと考えておいた方が安全です。

NAS容量は「HDD容量」ではなく「実際に使える容量」で考える

NASの容量選びで一番ややこしいのがここです。

たとえば、8TBのHDDを2台買った場合。

一見すると、

8TB × 2台 = 16TB使える

と思うかもしれません。

でも、2ベイNASでデータ保護を重視してRAID1やSHRを使う場合、片方のHDDに同じデータを持たせるような構成になります。

そのため、実際に使える容量はおおよそ8TB分です。

HDD構成データ保護ありの目安
4TB × 2台約4TB分
6TB × 2台約6TB分
8TB × 2台約8TB分
12TB × 2台約12TB分

これは損をしているわけではありません。

1台のHDDが故障しても、もう1台からデータを守るための構成です。

写真保存で一番怖いのは、容量不足よりもデータ消失です。
だからこそ、NASを使うなら「何TB買えるか」ではなく、何TBを安全に使いたいかで考えるのが大事です。

なお、SynologyのRAID計算機でも、HDD構成やRAIDレベルごとの推定容量を確認できます。ただし、Btrfsではメタデータ用に一部容量が予約されるため、実際に使える容量は計算上の数値より少なくなる場合があります。

写真保存用NASで4TBは足りる?

4TBでも、スマホ写真やJPEG中心なら使えます。

たとえば、iPhoneの写真、家族写真、ブログ用のJPEG画像、少量の動画くらいであれば、4TBでもすぐに足りなくなることは少ないです。

ただし、ミラーレス一眼のRAWを保存するなら、4TBはやや心もとないです。

特に以下のような人は、4TBだと早めに容量不足を感じる可能性があります。

  • RAWで撮影することが多い
  • 高画素機を使っている
  • Lightroom Classicで長期的に写真を管理したい
  • 動画もNASに入れたい
  • 家族写真や仕事用データもまとめたい

NASは一度組むと、あとからHDDを入れ替えるのが少し面倒です。

もちろん交換や容量拡張はできますが、最初から余裕を持っておいた方が精神的に楽です。

4TBは「最低限」。写真保存をちゃんと考えるなら、6TB以上から見た方がいいです。

RAW撮影をするなら6TB〜8TBが現実的

ミラーレス一眼でRAW撮影をするなら、写真保存用NASは6TB〜8TBを目安にすると使いやすいです。

RAWはJPEGよりファイルサイズが大きくなります。

さらにLightroom Classicで管理する場合、元データだけでなく、書き出し画像、ブログ用画像、選別前の写真、バックアップ用データなども増えていきます。

最初は「4TBで十分」と思っていても、数年単位で見ると意外と埋まります。

特に写真を趣味だけでなく、ブログやストックフォトにも使うなら、8TBを選んでおく方が安心です。

個人的に、これから写真保存用NASを組むなら、2ベイなら以下が現実的です。

構成向いている人
6TB × 2台写真保存を始めたい人
8TB × 2台RAW撮影・Lightroom運用をする人
12TB × 2台動画や長期保存も重視する人

迷ったら、8TB × 2台がバランスいいです。

容量に余裕があると、写真を消すか残すかで悩む時間も減ります。

高画素RAW・動画も保存するなら12TB以上を見たい

高画素機のRAWや4K動画も保存するなら、8TBでもいずれ足りなくなる可能性があります。

特に動画はかなり容量を使います。

写真だけなら数年持つ容量でも、動画を入れ始めると一気に減ります。

以下に当てはまるなら、12TB以上を検討しましょう。

  • 4K動画を撮る
  • Vlogやレビュー動画も保存する
  • RAWをほぼ削除せず残したい
  • 家族写真・旅行写真・仕事データもNASにまとめたい
  • 5年以上使う前提で考えている

写真保存用NASは、ただの一時保存先ではありません。

長く使うなら、今の容量だけでなく、3年後・5年後にどれくらい増えるかで考えた方が失敗しにくいです。

Lightroom Classic運用なら、カタログはNASに置かない方がいい

写真保存用NASを考えるときに、Lightroom Classicとの相性も重要です。

ここはかなり大事です。

Lightroom Classicでは、カタログをネットワーク上に保存することはできません。Adobe公式FAQでも、カタログはネットワークに保存できない一方、写真データはネットワーク上に保存・共有できると説明されています。

つまり、Lightroom運用ではこう考えるのが安全です。

データおすすめ保存先
LightroomカタログMac本体 or 外付けSSD
プレビューMac本体 or 外付けSSD
作業中のRAW外付けSSD
作業済みRAW・長期保存写真NAS
書き出し済みJPEGNAS or 外付けSSD

AdobeはLightroom Classicのパフォーマンス向上策として、カタログ・画像ファイル・プレビューをSSDに置くことが有効だと説明しています。また、ネットワークドライブ上に写真は置けるものの、転送速度の影響でモジュール切り替えや写真移動に時間がかかる場合があります。

なので、Lightroom Classicで快適に編集したいなら、NASに全部置くよりも、

作業中は外付けSSD
保存・バックアップはNAS

という使い分けが現実的です。

NASの空き容量は20%以上残しておきたい

NASに限らず、ストレージはギリギリまで使い切らない方がいいです。

Lightroom Classicに関しても、Adobeはカタログ・プレビュー・画像ファイルを保存するドライブについて、少なくとも20%の空き容量を確保することを推奨しています。空き容量が少ないと、パフォーマンス低下につながる可能性があります。

これはNAS運用でも同じ感覚で考えておくと安全です。

たとえば8TB使えるNASなら、8TB全部を埋めるのではなく、実用上は6TB台くらいまでを目安にしたいところです。

つまり、必要容量が4TBくらいになりそうなら、4TB構成ではなく6TB〜8TB構成を選ぶ。

必要容量が6TBくらいになりそうなら、8TB〜12TB構成を選ぶ。

このくらい余裕を見た方が、あとから焦りません。

容量は「今の写真量」ではなく「年間増加量」で考える

写真保存用NASの容量は、今ある写真データだけで決めない方がいいです。

大事なのは、これからどれくらい増えるかです。

ざっくり計算するなら、以下の考え方がわかりやすいです。

年間で増える写真・動画容量 × 保存したい年数 × 1.3〜1.5倍

たとえば、1年間で500GBくらい写真が増えるなら、

500GB × 5年 = 2.5TB
余裕を見て4TB前後

このくらいで考えられます。

RAW撮影が多くて年間1TB増えるなら、

1TB × 5年 = 5TB
余裕を見て8TB以上

になります。

動画も撮るなら、さらに上乗せです。

写真保存用NASは、1〜2年で買い替えるものではありません。

最低でも3年、できれば5年くらい使う前提で容量を決めた方がいいです。

2ベイNASなら8TB×2台がかなり現実的

写真保存用に2ベイNASを選ぶなら、個人的には8TB × 2台がかなり現実的です。

理由はシンプル。

4TB × 2台だと、RAW保存では少し不安。
6TB × 2台でも悪くないけど、価格差次第では8TBを選びたい。
12TB × 2台は安心だけど、初期費用が上がる。

その中間として、8TB × 2台はバランスがいいです。

構成評価
4TB × 2台最低限。JPEG中心ならあり
6TB × 2台写真保存の入口として現実的
8TB × 2台RAW・Lightroom運用におすすめ
12TB × 2台動画・長期保存まで見たい人向け

SynologyのDS225+のような2ベイNASを選ぶなら、8TB × 2台で始めるとかなり扱いやすいです。

4ベイNASなら8TB×4台も選択肢に入る

長期的に写真を保存するなら、4ベイNASも選択肢に入ります。

4ベイNASのメリットは、あとから容量を増やしやすいことです。

2ベイNASはシンプルですが、容量を増やしたくなったときに選択肢が限られます。

一方で4ベイNASなら、最初はHDD2台で始めて、あとからHDDを追加する運用もしやすいです。

たとえば、将来的に以下のような使い方をしたいなら、4ベイを選ぶ価値があります。

  • 写真だけでなく動画も保存したい
  • 家族のデータもまとめたい
  • 長く使う前提で容量を増やしたい
  • 仕事用データもNASに集約したい
  • バックアップ先としても使いたい

4ベイで本格的に使うなら、8TB × 4台や12TB × 4台も視野に入ります。

もちろん初期費用は上がります。

ただ、写真・動画・Lightroom・家族データまでまとめたいなら、4ベイNASの方が後悔しにくいです。

NAS容量を選ぶときの注意点

写真保存用NASの容量を選ぶときは、以下の点に注意してください。

HDD容量をそのまま使えると思わない

NASでは、データ保護のためにRAIDやSHRを使うことが多いです。

そのため、8TBのHDDを2台入れても、16TBをそのまま使えるわけではありません。

購入前に、必ず実効容量を確認しましょう。

RAIDやSHRはバックアップそのものではない

RAIDやSHRは、HDD故障に備えるための仕組みです。

ただし、誤って写真を削除した場合や、ファイルが壊れた場合、NAS本体にトラブルが起きた場合まで完全に守れるわけではありません。

Synologyも3-2-1バックアップ戦略として、データを3つ持ち、2種類の媒体に保存し、1つは別の場所に置く考え方を紹介しています。

写真を本気で守るなら、NASだけで完結させず、外付けHDDやクラウドも組み合わせるのがおすすめです。

安さだけでHDD容量を決めない

NAS用HDDは、長く使うものです。

数千円の差で容量を下げると、あとから容量不足で買い替えることになるかもしれません。

特にRAWや動画を保存するなら、最初から少し余裕を持つ方が結果的に楽です。

動画を保存するなら写真だけの感覚で考えない

写真だけなら8TBでかなり使えます。

でも動画を保存し始めると、容量の減り方が一気に変わります。

4K動画、レビュー動画、旅行動画、子どもの動画などを残したいなら、12TB以上を見た方が安心です。

迷ったらどの容量を選べばいい?

迷ったら、以下の選び方でいいです。

JPEG中心なら6TB×2台

スマホ写真やJPEG中心なら、6TB × 2台でかなり使いやすいです。

4TBでも始められますが、今から買うなら6TB以上を見たいです。

RAW撮影をするなら8TB×2台

ミラーレス一眼でRAW撮影をするなら、8TB × 2台がおすすめです。

Lightroom Classicで写真管理する人にも相性がいい容量です。

作業中は外付けSSD、長期保存はNASという運用にすると、MacBookの容量も圧迫しにくくなります。

動画も残すなら12TB×2台以上

写真だけでなく動画も保存するなら、12TB × 2台以上を検討した方がいいです。

動画は写真より容量を使います。

最初から余裕を持っておかないと、数年後にかなり窮屈になります。

長期運用なら4ベイNASも検討する

5年以上使う前提なら、2ベイだけでなく4ベイNASも検討していいです。

特に、写真・動画・家族データ・仕事用データをまとめたいなら、4ベイの方が拡張しやすいです。

写真保存用NASの容量は「少し多いかな」くらいでちょうどいい

写真保存用NASは、あとから容量不足になると面倒です。

HDDの交換、データ移行、バックアップ確認など、やることが一気に増えます。

だから、容量選びでは少し余裕を見ておく方がいいです。

特にRAW撮影をする人、Lightroom Classicを使う人、動画も保存する人は、4TBではなく6TB〜8TB以上を見た方が安心です。

個人的な結論はこうです。

  • JPEG中心なら6TB × 2台
  • RAW撮影なら8TB × 2台
  • 動画も保存するなら12TB × 2台以上
  • 長く使うなら4ベイNASも検討

迷ったら、8TB × 2台

ここが写真保存用NASの現実的なスタートラインだと思います。

NASは安くはありません。

でも、大切な写真を長く残すための保管場所として考えるなら、容量に余裕を持っておく価値はあります。

写真を撮るだけで終わらせず、ちゃんと残す。そのための場所として、NASはかなり頼れる選択肢です。

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