Web会議用のスピーカーフォンを選んでいると、迷うのが「どのくらいのモデルを買えばいいのか」ということ。
PCのスピーカーやマイクから買い替えたいものの、上位モデルまで必要なのかは悩みますよね。
今回は、実際に購入した「Jabra Speak2 55」を紹介します。上位モデルのSpeak2 75も購入しているためめ、選ぶときに気になる違いも整理しました。
結論から記載すると、PCにはUSBで接続し、会議用の機能と持ち運びやすさを重視するなら、Speak2 55はかなりおすすめのスピーカーフォンです。
ただし、PCでのワイヤレス接続を前提にしている方は注意が必要。この点は、75との選び分けにも関わります。
この記事では、仕様に加えて第三者による音質・マイクの検証も参考にしながら、購入前に確認しておきたいポイントをまとめます。
USB接続で使うなら、Speak2 55が最有力
Speak2 55を選ぶ理由は、上位モデルより価格を抑えられることだけではありません。
4基のマイクやフルデュプレックスなど、会議向けの機能を備えながら、本体は280g。自宅のデスクに置いて使うだけでなく、会社へ持っていく使い方も考えやすいモデルです。
購入判断の目安をまとめると、次のようになります。
| 使い方・重視すること | 選び方の目安 |
|---|---|
| 自宅のPCにUSB接続して使いたい | 55を検討したい |
| イヤホンを外して会議したい | 55も候補になる |
| 自宅と会社の間で持ち運びたい | 280gの軽さが魅力 |
| スマートフォンの通話にも使いたい | Bluetooth接続に対応 |
| PCでワイヤレス利用したい | 接続方法を確認し、75も比較したい |
| 音楽再生の音質にもこだわりたい | 75や専用スピーカーも比較したい |
「毎日会議するなら75、たまに使うなら55」と、使用頻度だけで決めなくても大丈夫です。
毎日使う場合でも、USB接続で必要な機能がそろうなら、55を選ぶ理由はあります。
Jabra Speak2 55の主なスペック
まずは、サイズや接続方法などを確認しましょう。
| 項目 | Speak2 55 |
|---|---|
| スピーカー | 50mmフルレンジ |
| マイク | デジタルMEMS×4 |
| マイク収音範囲 | 最大2.3m |
| メーカーが示す部屋サイズの目安 | 最大4.5m×4.5m |
| フルデュプレックス | 対応 |
| 音声レベル正規化 | 対応 |
| USB接続 | USB-C/USB-A |
| Bluetooth | 5.1 |
| バッテリー通話時間 | 最大12時間 |
| 本体サイズ | 直径120×高さ33mm |
| 重量 | 280g |
| 防塵・防水等級 | IP64 |
仕様を見ると、55にも会議向けの機能が一通り用意されています。75より下のモデルだからといって、マイクが1つだけだったり、同時に話せなかったりするわけではありません。
デザイン・サイズ感|持ち運ぶなら280gは選ぶ理由になる

Speak2 55は、直径12cmの丸いスピーカーフォンです。
PCの横に置くなら、マウスを動かすスペースとあわせて、この置き場所を確保できるか確認しておくと安心です。
75との違いで分かりやすいのが重さ。55が280g、75が466gなので、差は186gあります。
デスクに置きっぱなしなら、それほど気にならないかもしれません。ただ、PCや充電器と一緒に毎日持ち歩くなら、軽いほうを選びたくなる方もいるでしょう。
自宅でも会社でも同じ1台を使いたいなら、55の携帯性は見逃せません。
本体の周囲には、ミュートや音量調整などのタッチボタンがあります。会議中に資料を開いていても、本体側で操作できる作りです。
Speak2 55の音質|会議用と音楽用は分けて考えたい
スピーカーフォンで気になるのは、相手の声を無理なく聞き取れるかどうか。
音量が出ても声がこもっていたら、会議では使いにくいですよね。Speak2 55の通話品質は評価したいですが、音楽再生については音量があるものの、低音は控えめだとしています。
また、音量感や音の豊かさで見劣りがちで、「音楽も本格的に楽しめるからお得」と期待しすぎないほうがよさそうです。
会議を中心に使い、ときどき動画や音楽も流す。 55を検討するなら、このくらいの使い方から考えると分かりやすいと思います。
55にもフルデュプレックスがある
フルデュプレックスは、相手の声を再生しながら、こちらの声も送れる機能です。
相づちを打ったり、説明の途中で質問したりする会話を支えます。Speak2 55も対応しているため、この機能だけを理由に75を選ぶ必要はありません。
なお、通信の遅延まで解消する機能ではないので、会話のタイミングが必ず対面と同じになるわけではありません。
Speak2 55のマイク性能|4マイクでも雑音が全部消えるわけではない
Speak2 55は4基のビームフォーミングマイクを搭載し、周囲から声を拾う仕組みです。
さらに、話す人による声量の差を抑える「音声レベル正規化」も備えています。テーブルを囲んで話すときに、大きな声の人と小さな声の人が混ざる場面を想定した機能です。
声を拾う性能には好意的な評価がある
Can Buy or Notの検証では、マイクの収音性能が評価されています。検証環境では天井ファンの音は聞こえなかった一方、大きな音量の音楽は通話相手に伝わったとのことでした。
騒がしい場所では、ノイズ低減を過信しない
Headset Advisorが犬の鳴き声や赤ちゃんの泣き声を使った比較テストでは、Speak2 55で背景音が聞こえる結果も報告されています。
そのため、「ノイズキャンセリング搭載だから、家の生活音も周囲の会話も消える」とは考えないほうがいいでしょう。
静かな部屋で使うのか、周囲で別の人が話している場所で使うのか。購入前には、自分の使用環境を思い浮かべてみてください。
接続方法|PCはUSB、スマートフォンはBluetoothが基本

ここは、購入前に確認しておきたい大切なポイントです。
Speak2 55はBluetooth対応ですが、公式製品ページでは、PCにはUSBケーブル、スマートフォンやタブレットにはBluetoothで接続する方法が案内されています。
| 接続する機器 | 公式に案内されている基本の接続方法 |
|---|---|
| Windows PC | USB |
| Mac | USB |
| スマートフォン・タブレット | Bluetooth |
USB-AとUSB-Cの両方に対応
本体のUSBケーブルには、USB-AとUSB-Cの両方の端子が用意されています。
会社のPCと自宅のPCで端子が違っても、接続先に合わせて使えます。別売りのBluetoothアダプターがなくても、USBでPCにつなげられます。
接続したのにPCから音が出る場合は、TeamsやZoomなどの音声設定を確認しましょう。スピーカーとマイクの両方で、Speak2 55を選びます。
PCのワイヤレス利用が目的なら、75も比較したい
Speak2 55には、USB Bluetoothアダプターが付属しません。
PC内蔵Bluetoothへの直接接続については、公式製品ページでUSB接続と同じ使い方として案内されていないため、購入前に対応を確認したいところです。
「Bluetooth対応」という文字だけを見て、PCも無線で使うつもりで買うと、期待とずれる可能性があります。
PCとのケーブルをなくしたいことが購入目的なら、対応するJabra Link付きの75も比較してください。
Speak2 55と75の違い|マイクの数だけでは選べない

55と75で迷う方に向けて、主な違いを並べました。
| 比較項目 | Speak2 55 | Speak2 75 |
|---|---|---|
| スピーカー | 50mm | 65mm |
| マイク数 | 4基 | 4基 |
| 最大収音範囲 | 2.3m | 2.5m |
| フルデュプレックス | 対応 | 対応 |
| 最大通話時間 | 12時間 | 32時間 |
| 重量 | 280g | 466g |
| PCの基本接続 | USB | USB/対応Jabra Link |
| マイク品質インジケーター | 非搭載 | 搭載 |
※メーカー公表仕様を比較。Jabra Linkの付属有無は75の販売モデルによって異なります。
マイクはどちらも4基です。ただし、数が同じだから同じ音質になる、とは言えません。また、最大収音範囲の差は0.2mなので、この数字だけで「複数人なら絶対に75」と決めるのも早いと思います。
55が向いているのはこんな人
- PCにはUSBで接続できればよい
- 自宅と会社の間で持ち運びたい
- 主な用途はWeb会議
- 75独自の機能より予算を優先したい
75も比較したいのはこんな人
- 対応アダプターを使ってPCに無線接続したい
- スピーカーの音質を重視したい
- 長いバッテリー持続時間が必要
- マイク品質インジケーターを使いたい
詳しい違いは、比較記事にまとめています。

Speak2 55の気になるところ
75より手頃でも、価格だけで気軽には選びにくい
会議に参加するだけなら、PC内蔵のマイクや手持ちのイヤホンでも対応できます。
Speak2 55を買うなら、「イヤホンを着けずに話したい」「複数人で1台を使いたい」「パソコンはクラムシェルモードで基本閉じたい」など、今の環境から変えたいことを決めておくと選びやすくなります。
スピーカーフォンを使える場所か確認が必要
相手の声が周囲に聞こえるので、近くで別の人が仕事をしている場所や、会議内容を周囲に聞かれたくない場面には向きません。
自宅でも、家族と同じ部屋で使う予定なら、置き場所や時間帯を考えておきたいところ。
PCでの無線利用は、購入前の確認必須
55を選ぶうえで、特に見落としたくない点です。
PCにUSBケーブルをつないで使うことに問題がなければ、接続方法は分かりやすくなります。無線が必須なら、価格だけで55に決めず、75(ドングル付属モデル)も含めて比較しましょう。
Speak2 55についてよくある質問(FAQ)
- Speak2 55は1人で使っても意味がある?
-
あります。複数人向けの収音だけでなく、イヤホンを着けずに会議する、手元でミュートする、といった使い方もできます。今のPCの音声に不満がない場合は、買い替えで何を便利にしたいかを考えてみてください。
- Teams・Zoom・Google Meetで使える?
-
主要な会議プラットフォームへの対応・認証が案内されています。
- Macでも使える?
-
はい。MacとWindowsの両方に対応しています。PCとはUSB接続が基本です。
- Bluetoothのドングルは付属する?
-
付属しません。PCでUSB接続する場合は、ドングルを用意する必要もありません。
- スマートフォンでも使える?
-
はい。Bluetoothで接続できます。PCでのWeb会議に加えて、スマートフォンの通話でも使いたい方の候補になります。
- 75にしておいたほうが後悔しない?
-
上位モデルなら必ず満足できる、というわけではありません。
PCにUSBでつなぎ、持ち運びやすさを重視するなら55を選ぶ理由があります。75は、音質向上や対応Jabra Linkによる無線接続が可能ですが、価格もそれなりにします。
まとめ|USB接続と携帯性を重視するなら、Speak2 55は最有力

Speak2 55は、PCにUSBでつないで使う人にとって最有力のスピーカーフォンです。
4マイクやフルデュプレックスなどの会議向け機能を備え、本体は280g。自宅と会社の両方で使う予定があるなら、この軽さも選ぶ理由になります。た
「騒がしい場所で雑音をすべて消したい」「PCとのワイヤレス接続を使いたい」「Web会議以外でも音を楽しみたい」場合は、上位モデルのSpeak2 75(ドングル付属モデル)も選択肢に入ってきます。
「耳に何も着けずに会議したい。PCにはUSBでつなげればいい」
そんな使い方なら、まず55から検討してみてください。


