在宅ワークが当たり前の今、
- 1日中イスに座りっぱなしで腰とお尻が限界
- ノートPCの小さい画面を見続けて目と首がバキバキ
- マウスとキーボードのせいで腕・手首がじわじわ痛い
こんな状態で働いていないでしょうか。
正直なところ、これは「根性が足りない」ではなく「道具が足りない」問題です。
この記事では、
- テレワークで「疲れる」原因を3つに分解しつつ
- それをガジェットの力で解決する
- 2025年版・在宅ワーク用デスク周りガジェットおすすめ15選
を、在宅ワーク歴7年のぼくが本気で絞り込んで紹介します。
後半では、
- 予算別のおすすめ組み合わせ
- 何から買えばいいかの優先順位
- 「狭い部屋でもどうにかしたい」人向けの工夫
までまとめたので、読み終わるころには
「とりあえず、この3つから買えばいいな」
というところまで決めきれるはずです。
テレワークが「異常に疲れる」3つの原因
まず、「なんでこんなに在宅ワークって疲れるの?」という話から整理します。
原因1:姿勢が崩れっぱなしで、腰・お尻が壊れかけている
ダイニングチェアやローテーブルで仕事をしている人に多いのが、
- 座面が硬くてお尻が痛い
- 背もたれが体に合っていない
- 足の置き場がなくて、常にどこかに力が入っている
という状態。
人間工学に基づいたワークチェアは、座面のクッション形状やランバーサポート機構で長時間座っても負担が分散されるように設計されていますが、
普通の椅子はこのあたりが完全にノーケアです。
原因2:目線が低く、首と肩がずっと前傾している
ノートPCだけで作業していると、どうしても
- 画面が低くて、常に「うつむき姿勢」
- 視線が下に落ちるので、首〜肩に常に負荷
- 小さい画面に情報を詰め込みすぎて目が酷使される
という状態になりがちです。
外付けモニター+モニターアーム+モニターライトを組み合わせると、
- 目線の高さを「真正面」に近づける
- 画面を大きくして「目の疲れ」を減らす
- 手元だけを明るく照らし、画面に反射しない光を確保できる
という、かなり快適な環境が作れます。
原因3:手首・腕・集中力を削る「なんとなく作業」
- 安いマウスで腕全体をブン回している
- 高さの合わないキーボードで手首が常に反っている
- 気づいたら2時間以上座りっぱなしで作業している
こういった小さなストレスが積み重なると、
- 手首の痛み・腱鞘炎
- 肩こり・頭痛
- だらだら作業で生産性もダウン
というダブルパンチになります。
エルゴノミクス設計のキーボード&マウスと、ポモドーロタイマーのような「時間の区切り」を入れるだけでも、1日の疲労感はかなり変わります。
疲れない在宅ワーク環境づくりの優先順位
全部一気に揃えるのが理想ですが、現実的には予算もあります。
ぼくがおすすめする優先順位は、次の3ステップです。
- イス・クッション・フットレスト(姿勢)
- モニター・モニターアーム・ライト(視線と目)
- キーボード・マウス・タイマー(手首と集中力)
ざっくり言うと、
「お尻・腰 → 目線・首 → 手首・集中力」
の順に投資していくイメージです。
この記事の「おすすめ15選」も、この優先順位に沿って構成しています。
【2025年版】テレワークを快適にするデスク周りガジェットおすすめ15選
ここからは、実際に導入を検討してほしい 15アイテム を、
- 姿勢・腰
- 目・首・肩
- 手首・集中力
の3ジャンルに分けて紹介します。
姿勢と腰を守るチェア&クッション系(5選)
1. オカムラ シルフィー|在宅ワーク椅子の鉄板候補
在宅ワークで腰を守りたいなら、まず候補に入れてほしいのが オカムラ シルフィー。
個人の在宅利用でも人気が高く、「この価格帯なら最有力」と言われることも多いワークチェアです。
ここが疲れに効く
- 背もたれが背中のカーブに合わせてしなり、常にフィット
- 座面が立体的にカーブしていて、お尻の圧力が分散される
- シンクロリクライニング+前傾姿勢サポートで、PC作業に最適化
こんな人におすすめ
- 1日6〜8時間以上、ほぼ座りっぱなしで仕事をしている
- ダイニングチェアで腰を壊しかけている
- 多少高くても「腰痛対策」として投資したい
長時間座る人ほど回収しやすい投資です。
「そろそろちゃんとした椅子を…」と思っているなら、最初の本命候補としてチェック。
コスパ重視のワークチェア(〜3万円クラス)
いきなりシルフィー級は厳しい…という人は、2〜3万円前後のコスパ椅子も候補に入れてOK。
サンワダイレクトのメッシュチェア(例:150-SNC097)など、テレワークに向いたリーズナブルなワークチェアも増えています。
チェックしたいポイント
- メッシュ or クッションか
- ランバーサポート(腰当て)の有無
- 座面の前後スライド・高さ調整ができるか
- アームレストの高さ調整ができるか
こんな人におすすめ
- まずは「ダイニングチェア卒業」が最優先
- 予算は3万円前後に抑えたい
- 2〜3年使って、いずれシルフィーなどの上位モデルに乗り換えるつもり
低反発座面クッション|今の椅子を「とりあえずマシ」にする
椅子をすぐには変えられない場合、座面クッションはコスパ抜群のアップグレードです。
ここが疲れに効く
- お尻の荷重が分散されて、長時間座っても痛くなりにくい
- 少し厚みのあるクッションを使うことで、座面の高さ調整代わりにもなる
- U字カットやお尻の形に沿った立体形状のものを選ぶと、尾てい骨への圧迫も軽減
こんな人におすすめ
- 椅子は会社支給で自由に変えられない
- まずは1万円以下で試したい
- お尻の痛みがとにかくつらい
ランバーサポートクッション|腰のカーブを支える
腰のあたりに挟むタイプの ランバーサポートクッション も、
今ある椅子を「それなりにマシなワークチェア」に変えてくれるアイテムです。
ポイント
- 背骨のS字カーブを無理なく保てる
- 猫背になりにくく、胸が開いた姿勢になりやすい
- イスを買い替えた後も、そのままサブで使い回せる
「姿勢が崩れてきたら腰のクッションを一度見直す」という習慣をつけておくと、腰の負担がかなり違ってきます。
フットレスト|足の置き場を作るだけで疲れが変わる
意外と軽視されがちですが、「足の置き場」があるかどうかは
ふくらはぎ〜太もも〜腰の血行に直結します。
- 座面が高くて足がぶらぶらしている
- かかとだけ床につけて、常に太もも裏が圧迫されている
こんな状態が続くと、むくみやだるさの原因になります。
フットレストのメリット
- ひざの角度が90度前後に落ち着く
- 太もも裏への圧迫を減らせる
- 足を組むクセが減り、骨盤のゆがみも軽減しやすい
目・首・肩を守るモニター&ライト&アーム(5選)
27〜32インチ 4Kモニター(例:BenQ EWシリーズ)
ノートPCの13〜14インチ画面だけで仕事をしている人は、とにかく外付けモニターを導入すると世界が変わります。
BenQの4Kモニター(EWシリーズなど)は、在宅ワーク向けに評価の高い製品が多く、USB-C接続や目に優しいアイケア機能を備えたモデルもあります。
ここが疲れに効く
- 画面が大きくなることで「目を細める」頻度が減る
- 2画面風レイアウトで、資料と編集画面を並べやすい
- 4K解像度なら文字のドット感が減り、長時間見ても目が楽
ポイント
- 初めてなら27インチ前後が扱いやすい
- デザインやゲームもするなら、色再現性の高いモデルを選ぶ
モニターアーム(エルゴトロン LX / COFO 無重力モニターアームPro など)
モニターを台座のまま使うか、アームで浮かせて使うかで、
首・肩への負担はかなり変わります。
エルゴトロン「LX デスクマウントアーム」やCOFO「無重力モニターアームPro」は、
2025年時点でも定番クラスのモニターアームです。
ここが疲れに効く
- 画面の高さ・奥行き・角度を自由に調整できる
- 「目線が少しだけ下になる位置」に固定できる
- デスクを広く使えるので、キーボード・ノート・マイクなどの配置自由度が上がる
こんな人におすすめ
- 「なんとなく前のめり」で作業してしまう
- 複数モニターで作業したい
- デスク上をすっきりさせたい
モニターライト(BenQ ScreenBar / ScreenBar Haloシリーズ)
モニターの上に引っ掛けるタイプの モニターライト は、
「一度使うと戻れない」と言われるジャンルです。
BenQ ScreenBarシリーズは、
- 机上スペースを取らず
- 手元だけを明るく照らし
- 画面への映り込みを抑える
ことができるモニターライトとして定番になっています。
ここが疲れに効く
- 手元の紙やキーボードが見やすくなり、目の負担が減る
- 画面に光が映り込まず、コントラストが維持される
- 部屋全体の照明を落としても、デスク周りだけ快適な明るさにできる
ポイント
- 自動調光機能付きモデルだと、環境光に応じて明るさを自動調整してくれてラク
- マンションで夜に作業する人や、デスク周りだけ明るくしたい人と相性◎
高演色LEDデスクライト
モニターライトが合わない環境(超薄型モニター・特殊形状など)の場合は、
高演色LEDのデスクライトを検討しましょう。
選び方のポイント
- 演色性(Ra)が高いもの(目に優しく、色再現性が高い)
- 明るさ・色温度が調整できる
- アームで位置を柔軟に変えられる
こんな人におすすめ
- 紙の資料・本をよく読む
- 手書きメモやノートを書くことが多い
- 写真やデザインなど、色味をそれなりに正確に確認したい
デスクマット(Satechi / MIWAX The Desk Matなど)
PCやキーボード・マウスの下に敷く デスクマット は、
- 天板の傷防止
- 手首の当たりの柔らかさUP
- デスク上の見た目を整える
という3つのメリットがあります。
Satechiのヴィーガンレザーデスクマットや、MIWAX The Desk Matなどは、
ガジェット系ユーザーの定番としてよく取り上げられているアイテムです。
ここが疲れに効く
- 手首の接地面が柔らかくなり、長時間作業の負担を軽減
- キーボード・マウスが安定し、無駄な力が入らなくなる
手首・腕・集中力を守る入力デバイス&タイマー(5選)
仕事用キーボード(HHKB / ロジクール MX Mechanical Miniなど)
キーボードは、「PCより長く使うガジェット」と言ってもいい存在です。
- HHKB Professional HYBRID Type-S
- ロジクール MX Mechanical Mini / MX KEYS Mini
あたりは、在宅ワークの相棒として非常に人気の高いモデルです。
ここが疲れに効く
- タイピングが軽く、指への負担が少ない
- 配列が洗練されていて、手の移動量が少ない
- キーピッチ・ストロークが安定しているので、ミスタイプが減る
選び方の目安
- HHKB:コンパクト&静電容量無接点の打鍵感重視
- MX Mechanical Mini:メカニカルキー+ワイヤレス+JIS配列
- MX KEYS Mini:パンタグラフで静か&薄型
トラックボールマウス(ロジクール MX ERGO / MX ERGO S)
マウス操作で腕〜肩がしんどいなら、トラックボールマウスはかなり効きます。
ロジクールの MX ERGO / MX ERGO S は、デスク周りガジェットとしてもよく名前が挙がる定番トラックボールです。
ここが疲れに効く
- 腕を動かさずに、親指だけでカーソル操作ができる
- 肩〜前腕の負担が激減する
- 狭いデスクでも扱いやすい
こんな人におすすめ
- マウス操作で肩・腕が張りがち
- ノートPCを右側に寄せて、小さなスペースで作業している
- 精密な操作というより、オフィスワーク中心
縦型マウス(エルゴノミクスデザイン)
トラックボールが合わない人には、縦型マウス(エルゴノミクスマウス)も選択肢です。
特徴
- 握手するような自然な角度で握れる
- 前腕のねじれが減り、筋肉の負担が軽くなる
- 普通のマウスに比べて肩が上がりにくい
「トラックボールは慣れが心配」という人は、
まずは縦型マウスで“エルゴノミクス入門”するのもアリです。
リストレスト(キーボード用&マウス用)
地味ですが、リストレストも疲れ対策としては優秀なアイテムです。
ここが疲れに効く
- 手首の角度がフラットに近づく
- キーボード手前の角が手首に食い込まなくなる
- マウス操作中の手首の上下動が減る
ジェルタイプ・低反発タイプ・木製などがありますが、
最初は やわらかめのジェル or 低反発 を選んでおけばOKです。
タイマー・集中管理ガジェット(TickTime Proなど)
最後は 「座りっぱなし防止&集中力管理」系ガジェット。
ポモドーロタイマーやTickTime Proのような専用タイマーが1つあるだけで、
- 25分集中 → 5分休憩を自動で回せる
- 「立ち上がってストレッチする」タイミングを強制的に作れる
- ダラダラ作業が減り、1日の疲労感が軽くなる
といった効果が期待できます。
「タイマーが鳴ったら一度立つ」と決めるだけで、腰・肩へのダメージがかなり変わります。
Apple Watchのスタンドリマインダーと併用すると最強。
(※ここから Apple Watchダイエット完全ガイドへの内部リンクを貼る想定)
予算別:まず揃えたい「疲れないデスク環境」セット例
ミニマムセット(〜3万円)
「まずは今よりマシな環境にしたい」人向け
- 低反発座面クッション
- ランバーサポートクッション
- フットレスト
- リストレスト(キーボード用+マウス用)
効果イメージ
- 今の椅子でも、お尻と腰のツラさがかなり軽減
- 足の置き場ができて、下半身のだるさが減る
- 手首の負担も減り、1日の終わりの疲労感が少しラクに
スタンダードセット(5〜10万円)
「在宅ワーク中心で、ちゃんと投資したい」人向け
- コスパワークチェア(〜3万円台)
- 27インチクラスのモニター
- モニターアーム
- キーボード&マウス(1〜2万円クラス)
効果イメージ
- 姿勢と視線の両方が整い、「疲れ方」がまるで違う
- デュアルディスプレイ的な快適さで作業効率アップ
- 入力のストレスが減って、タイピングもマウス操作も快適
フル投資セット(10万円〜)
「ほぼ一日中デスクワーク。ここが仕事場そのもの」という人向け
- オカムラ シルフィー級のワークチェア
- 27〜32インチ 4Kモニター
- モニターアーム
- モニターライト(ScreenBarなど)
- ハイエンドキーボード(HHKB / MX Mechanical)
- トラックボール or 縦型マウス
- タイマー・集中ガジェット
効果イメージ
- 「オフィスより自宅のほうが快適」レベルの環境
- 姿勢・視線・手首・集中力の全部に手を打てる
- 仕事道具へのストレスが減り、アウトプットに集中できる
月◯時間以上、ここで仕事をするなら「元はすぐ取れる」という考え方もアリです。
まとめ:デスク周りガジェットは「疲れない働き方」への投資
テレワークのつらさは、根性ではなく 環境の問題 です。
- 腰とお尻 → 椅子・クッション・フットレスト
- 目と首・肩 → モニター・モニターアーム・ライト
- 手首と集中力 → キーボード・マウス・タイマー
この記事で紹介した 15のガジェット は、
どれも「疲れない在宅ワーク環境」をつくるための強力な味方です。
最後にもう一度、優先順位だけまとめておきます。
- まずはお尻と腰(椅子・クッション・フットレスト)
- 次に目線と首(モニター・モニターアーム・ライト)
- 仕上げに手首と集中力(入力デバイス&タイマー)
今一番つらいところから、1つずつアップデートしていく。
それだけで、1日の終わりの疲れ方が確実に変わります。
よくある質問(FAQ)
- 限られた予算で、最初に買うべきものはどれ?
-
椅子(+クッション)か、モニターのどちらかから始めるのがおすすめです。
- 腰・お尻がきつい → 椅子&クッション優先
- 目・首がきつい → モニター&モニターアーム優先
どちらもつらい場合は、「低反発クッション+フットレスト+外付けモニター」の3点セットから始めると、バランスよく改善しやすいです。
- ワークチェアとモニター、どっちにお金をかけるべき?
-
長時間座るなら、まず椅子。ただしノートPC単体ならモニターもかなり優先度高めです。
- 1日中座りっぱなし → 椅子への投資はリターンが大きい
- 小さな画面を見続けている → 目・首の負担軽減のためにモニターも優先度高め
最終的には両方欲しくなりますが、今の自分の「一番つらいところ」に素直に投資するのが正解です。
- 狭いワンルームでも、ここまで揃える意味ある?
-
あります。むしろ狭いからこそガジェットで最適化したほうが得です。
- モニターアームでモニターを浮かせる
- モニターライトでデスク上の照明を省スペース化
- コンパクトキーボード&トラックボールで操作スペースを最小化
といった組み合わせなら、たとえ100cm幅のデスクでも「快適ゾーン」を作れます。
- 会社支給のノートPCだけど、個人で投資する価値ある?
-
在宅ワークがメインなら、個人投資する価値はかなり高いです。
- 椅子・モニター・キーボード・マウスは、PCを買い替えても「そのまま使い回せる資産」です。
- 何年も使えるので、1日あたりのコストにすると意外と安いです。
- 健康面も気になるけど、運動は何をすればいい?
-
座りっぱなしをやめる → 自宅トレ×ガジェットの導入、の2ステップがおすすめです。
- まずはタイマーやApple Watchのスタンドリマインダーで「1時間に1回は立つ」習慣づけ
- そのうえで、スピンバイクや可変式ダンベルなどの自宅トレガジェットを組み合わせる
ことで、「疲れないデスク環境 × 痩せやすい生活習慣」を両立しやすくなります。

